Ｘｅｎｏｓａｇａ　〜Ｅｐｉｓｏｄｅ �T　Der Wille zur Macht〜

発売元：ナムコ＆モノリスソフト／ハード：ＰＳ２／ジャンル：ＳＦ・ＲＰＧ／お勧め度：１０

＜とうとうやって来た！モノリスソフトの最新作！＞
　とは言っても、この会社名の前を冠しての作品は初めてなのですが(苦笑)。
　本作品は、一部地域で『２０世紀最強のＲＰＧ』の名称を与えられたゲーム、『ゼノギアス(以降、ゼノ)』の作成スタッフが集結してお送りするＳＦＲＰＧです。
　彼らは現在スクウェアの傘下から独立、ナムコの提供の下本作品の発売にいたったわけですが。
　田中久仁彦さんのキャラクター、光田康典さんの音楽、そして独特の世界観をもう一度体験できるとは…とてもうれしいです。

＜ＳＦ６０％、謎解き２０％、ＲＰＧ２０％？＞
　今回はまだ攻略し終わる前にこの文章を書いていますからシナリオについての詳しい事には一切触れません。
　ただ、ゼノの世界よりもさらにＳＦが増加している事は間違いありませんね。それに伴い、世界観も大幅に変わってはいます。それでもなおかつゼノらしさを感じる作り方が凄いと思いますね

＜独特のシステム＞
�@戦闘システム
　ゼノの時もそうでしたが、今回の戦闘システムも独特です。詳しくは、こちらをご覧下さい。
　説明書の書き方が少し雑なため、システムに慣れるまで時間は掛かるでしょうが、一度理解すると扱いやすいシステムと受け取ってもらえるでしょう。
　そしてもう一つ。ＡＧＷＳ(エイグス)と呼ばれる巨大ロボット(ゼノで言う、『ギア』)に搭乗可能で、搭乗時には一味違った戦闘が楽しめます。

�Aその他について
　今回は、一度訪れたダンジョンマップに、特定のセーブポイントからいつでも行ける『ＥＶＳ』と言うシステムを採用しています。
　これにより、取り忘れたアイテムも再度進入したときに入手可能ですし、２回目には微妙に変わっていたりもしますので何度も入りなおす楽しみもありますね。
　こちらでももう一つ。メール機能があります。これは本編進行の状態によって主人公の持つ端末に届くもので、そのメールへの返答内容によっては微妙に入手アイテムに違いが出て来る事もあります。
　…まあ、たまに無関係な情報メールが届く事もありますが、そこは妙なリアリティを感じる事が出来ると思います。

＜全体を通して＞
　えー、正直な所。
　『メンバーから一時的に外れたキャラクターのアクセサリが回収不可能』
　『武器を購入するときに全メンバーの装備状況が表示されない』
　『ＳＦの専門用語が多すぎて理解しにくい』
　『ＥＶＳ中にはセーブ不可能』
　『ＡＧＷＳの影が薄い』
　などのマイナスがあるのは事実ですしシステム面を見直してほしい所です。
　ですが、それでもなおかつ先が気になるシナリオや場を盛り上げる音楽がリードしてくれて比較的サクサクと進められますのでお勧めポイントは高いです。
　ゼノを知っている方、ＳＦに興味をお持ちの方にはとことんお勧めできるゲームだと思いますよ。