暗闇の中、その人物はゆっくりと目を開いた。
これから起こることを見届ける為に……。
平和な時間、穏やかな一時。この瞬間が、いつまでも続く事を願った。
それが、叶わぬ事と知りつつも…。
サレアから語られる、この１年半に起こった出来事。それは、シリウスが動くに十分な動機となる出来事だった。
真実の一端を手にした時、少年はどのような判断を下すのか…。
シリウスとリアは、ファランザの街に到着した。
しかし、彼等がそこで得た情報は、あまりにも大き過ぎたとも言える…。
ファランザの街にて、今後の事を話し合う一行。
彼等はそれぞれ、為すべき事を求めての準備にいそしんでいた。
シリウスは、今、フォレスタ王国への国境を前にしていた。
再びその国に入る彼の心境、そして彼の目指すべき目標とは…。
フォレスタ王国首都・フォレスタ王城。１年の静寂を破り、彼等が動き出す。
その先に在る物は同じであるのか、全くの別物か…。それを知る者が姿を現す。
彼等は、『破滅の遺跡』に辿り着いた。魔族の残した、滅びの名を冠するこの遺跡に。
彼等の前に在るのは、“破滅”か、または“希望”か…。
『破滅の遺跡』の広間。そこで彼等は対峙する。
それぞれの思いを込めて、力強く。
カノン、ミリィ、リア、エナ、そしてシリウス。それぞれの思いを打ち明け、次に進む一歩とする。
選ぶ方法が違えど、目指すものは同じと信じて。
☆ここから最終巻まで一気に掲載しています。
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