諏訪大社来訪日記


 さてさて。世に言うシルバーウィークとなった、9月19〜23日。
 皆さんはどの様にお過ごしでしたでしょうか。


 中には、ずっと仕事だったという方も居られると思いますが、私は相方と共に信濃は諏訪大社へ行ってまいりました。
 日程としては、20日から22日の3日間。
 とりあえず、数ヶ月前から確保しておいた油屋旅館様にお世話になってまいりました。


 あ、写真はクリックで別窓に拡大表示されますのでー。




<前提として>
 今回、諏訪大社を選んだ理由は、その神事の大がかりな行程と、土着神と中央神の対立という歴史に興味を持ったからでして……。


 ……はい。ぶっちゃけ早苗さんで知りました(笑)
 諏訪大社の知識も、石切場さんの旅行記程度しか知りませんでしたよ(爆)

 しかも、今回の旅行。
 お宿だけは確保したのですが、それ以外の打ち合わせはほぼ皆無で決行
 我ながら無茶したなぁ(苦笑)

 そして、地図を用意してくれた相方、猫(仮)さん。本当に多謝ですた(o_ _)o




<20日>

 朝早く(とは言っても、7時半くらい)に実家を出発。
 甲南山手駅から、先ずは大阪駅まで。
 久々の大阪駅。改装中で、迷いそうになったのは秘密の方向で(笑)

 大阪駅で軍資金を下ろし、窓口で特急券を購入。大阪発、ワイドビューしなの号へ。
 お金も席もなくて自由席ですが、まあ始発なので座れましたw

 車内に座り、さあここから片道5時間の電車の旅!
 まず取り出したるは、PSP。私の素材集めを手助けしてくれるという事で、クイーンランゴスタ退治へ。
「でかっwwwきもいwww」とか言いながら、順調に一戦。
 それから他の所に狩りに行こうとしたのですが、両者共に寝不足でダウン。
 前日まで、引っ越しの荷解きや掃除やをしていたツケがここにきて痛手に(苦笑)
 そのまま、大人しく就寝タイムへ。

 そして塩尻。目的地である上諏訪への、最寄りの特急停車駅。
 ここで降りて、ほぼ同時に一言。
「寒っ!」
 いやー。信濃方面の気候侮ってましたよ……。
 まさかここまで気温が違うとは。

 で、ここからローカル線へと乗車となるわけですが。
 この塩尻駅から上諏訪までは、約20分。
 チェックイン時間まで、あと3時間半。

 ……いあ、こうなったのには理由があるんですよ?
 この辺りの各駅停車、上り下りともに、一時間に一本しかないんですよ。
 なので、特急との乗り合わせを考慮すると、この電車しかなかったのです。


 と、塩尻駅で知りました(爆)


「どうする?」
「あ。じゃあ早めにチェックインするか荷物だけ置かしてもらって、先に下諏訪行きませんか?」
 と言うことで、上諏訪へ移動ー。

 はい、上諏訪到着!
 ……周り、何も無いねぇ……。
 まあでも、空気は美味しいし良い天気だし。絶好の観光日よりですた。
 はてさて。相方の用意した地図を片手に、周囲を確認しながらお宿へ。
「あ、酒屋」
「あとで地酒買いません?」
「いいねー。……お。モリヤ薬局」
「おおぅ(笑)」
 そんな会話を交わしながら、旅館周辺へ。

 ……えーと。旅館が見当たらないのですが?

 周囲を歩き回り、地図と睨めっこして。
 ……あれ? これは……。
「……。やっぱりさっきのデカいところじゃない?」
「え。でも凄く高級そうな場所でしたけど」
「取り敢えず、向かってみよう」





 ……ビンゴでした。油屋旅館様。
「豪華ですねぇ……」
「うん。……ちょっと、自分らが入るには場違いかなぁ」

 そんな感想を持ちながら、旅館へゴー。
 2時間もフライングした我々に、穏やかな雰囲気で出迎えてくれた旅館の方々に感謝です(o_ _)o
 しかも、周辺の観光マップまで戴き、至れり尽くせりですた。


 さて。大きな荷物をお願いしてから、一路駅前へ。
 とりあえず、食べ物を求めて、目を付けていた駅前デパートへ。

 二階への陸橋を伝って入って直ぐ。
 右手、中古ゲームショップ。
「うおおおおおおお! 懐かしーーーー!」





 無意味にテンションアップ(笑)
 ドラクエの1〜8がセットで8400円、しかもドラクエ5以外には箱取説付き。
 いやー……。旅行先じゃなかったら買ってましたねぇ(苦笑)

 で、そのまま建物内を移動。
「……食事処、閉まってるんだけど」
「て言うか、トイレすらなさげじゃないですか?」
 とりあえず、トイレはありました。

 仕方なく、この周辺で食べられる場所を探して案内施設へ。
「あー今からだと、ちょうど電車来ますし、下諏訪まで電車で行った方が良いですね」
 なんと。1時間に1本の電車が丁度来るとな。なんてラッキー。


 そして下諏訪へ到着!





 先ずは駅前の観光案内所へ。
「ここからだと、このマップのここをこう行って、秋宮へ。その後こう行って、春宮。そう言うルートが良いと思いますよ」
「なるほど。……ところで、食べる所って何処か在りますか?」
「あー……この時間からだと……ここの山猫亭ってお店ならまだ開いてますよ」
「あい、じゃあ行ってみますー」
 そんなこんなで、言われた山猫亭へ。
 場所としては、秋宮までの途中だったので寄り道感覚で立ち寄ったのですが……。
 ラストオーダー10分前。
 快く入れてくれた店長さんに感謝感激ですた><

 山猫亭さんで美味しいざるそばを食べた後は、そのまま目的地へ。

 で、秋宮。

  


 肉眼で、初めて見る御柱は、かなりの迫力がありました。
 お賽銭を入れて、二拝二拍一拝。

 来年の御柱祭へ向けての改装中で、宝物殿見学が出来なかったのが残念でしたが……。

 そして、東方ファンによる痛絵馬の数々。
 あれは景観崩すので自重して欲しいですね。
 まあ、最終的に書くか書かないかは本人の意思だけですし、強制廃止は出来ませんよねぇ……。
 しかし、
『紅魔館に就職したいです』
 ……。 頑張れ(笑)

 あと、もう一つ。
『地霊殿ノーマルクリアしたい』
『今年こそはLunaticを!』
『Extraが越せません』
 ここは何時からSTGの神様になった?w
 軍神であり農耕の神様だろうが。
 祈るならばZUN氏か自らの腕に祈りたまえ。


 秋宮でお参りをし、道を歩く事しばし。
 車道に沿って歩いていた道を、脇道に逸れて歩き、竜の口という湧き水がある横を通過。
 時間にしてしまえば30分かかっていないでしょうが、漸く春宮が見えてきました。





 縁結びの御神木を眺めながら、春宮本殿へ。
 同じく改装中で、本殿へはあまり近づけませんでしたが、ここにも痛絵馬が多数。

 そして書かれている看板。
【御柱に賽銭を打ち込まないで下さい】
  
 ……ちょ、参拝者空気読めよ(笑)

 その後、近くにあるという万治の石仏へ。
 書かれている作法に則り、お参りして駅へと向かいました。


 またもタイミング良く電車に乗れて、油屋旅館さん前に。
 まだ時間があるという事で、近くにある間欠泉センターを見学に行くことにしました。
 営業時間ぎりぎりで閉まり掛けてた間欠泉センターを、閉館するまで見学。
 諏訪湖に沿って帰っていると、目に付いたもの。

『御柱サイズのソフトクリーム』

 ……でけぇよ!(笑)
 とりあえず購入は明日に見送り、本日はスルーで。


 途中で地ワインを購入し、旅館へ到着。
 受け付けカウンターで正式にチェックインし、各施設の時間と場所を説明されて。
 部屋でのんびりとしてたら、あっと言う間に晩御飯。

 豚しゃぶ、非常に美味でした!


 分厚めの肉に見えたのに、湯にくぐらせるとサッと色が変わる。ポン酢でもゴマだれでも美味しくいただきました。


 さあそれじゃあ就寝……とは行かないのが我らの旅。
 近くの高島城が、19日20日の二日間限定でイルミネーションに輝くと言う情報を入手していたので、食事終わってすぐに移動。

 行ってみると、高島城が何色にもに代わる代わるライトアップされていました。
 何枚も写真に取ったのですが、中々納得の行くブツが撮れず……(o_ _)o

 とりあえず晒してみる。

  


 城の麓に広がる公園では、B級グルメ屋台が出てました。

 ……佐世保バーガーもB扱グルメなのか。
 まあ美味しいのは知ってるけど(苦笑)

 そして会場で熱唱する地元ミュージシャン。
 ちょっとした、お祭りのような雰囲気でした。
 気分としては、京都花灯籠と同じ様なお祭りでしたね。


 そして部屋へと帰り、営業時間ぎりぎりの露天風呂へ。
 ほぼ貸し切り状態で露天風呂を楽しんだら、部屋に戻って。
 地ワインを、買ってきておいたおつまみで食す。
 二人で、慣れないワインをボトル1本空けましたねぇw

 

 これで、初日の動きは以上です。
 初日なのに、めちゃくちゃ歩き回りました……。

 さてさて。
 続いて21日、2日目へ行きましょうかー。




<21日>

 朝は7時から朝ご飯。


 ですが。

「時間!!」
「あー……」
 起きたの、8時でした(o_ _)o
 仕方なく、電話して朝ご飯を8時半に遅らせてもらいました。
 ゴメンナサイ旅館の方(o_ _)o


 さて、気を取り直して!
 朝一で、間欠泉センターへ。噴き出す間欠泉を見学するために待っていると、散歩中のおじいさんが。
「どこから来ましたか?」
「神戸です」
 そのまま、諏訪湖での花火大会や観光案内をしてもらえました。
 会話が終わると、おじいさんはしゃきしゃきと歩いて去って行かれました。
 親切な方に感謝です。

 さてさて問題の間欠泉。

   どーん!


 噴き出す間欠泉をデジカメで連写して、取り終わってからムービー撮っとけば良かったと反省(o_ _)o
 さて次は、と。

 先日から気になっていたソフトクリーム屋さんへ。

 そして御柱サイズを購入!
 
 うみゅ、流石は信濃の濃厚牛乳を使ったソフトクリーム。非常に美味でした。

 一度駅前に出て、次は茅野駅へ。

 ……と。駅の時刻表を見ると、次の電車まで40分。
「あー。だったらバスが出てますからそちらでどうですか?」
 と言う観光案内所のおばちゃんの提案で、バスへ。

 バスも1時間に1本と言う凄いダイアでしたが、丁度頃合良く到着。
 ガタガタと揺れながら、一路諏訪大社上社を目指して出発!


 諏訪大社、上社到着!
 ……っと、その前に市立博物館へ。

 歴史や伝承を眺めながら、1時間ほどゆっくりと回りました。


 そして、諏訪大社上社。本宮へ。
 入り口にある軽食屋でぶっかけ蕎麦を食べ、参拝へ。

 太陽は燦々と輝き、軽く汗ばむ程の気候でした。

 ところが、入り口の大鳥居をくぐった途端、

「!」
 周囲の空気が、一気に静謐なものに。
 丁度境界から大木の影になる場所ではありましたが、それ以上に感じ取る空気がとても神聖なものを漂わせていました。
 さすがは、本宮、と言う風格ですね。

 入り口から参拝路に沿って、奥へ奥へ。
 社務所の近くに、宝物殿こと宝殿を発見。入館料500円か……。

 内部は、様々な伝承や神事についての表記がありました。
 中でも、建御名方神(たけみなかたのかみ)と大祝、そして風の祝についての記載などもあり、大変勉強になりましたです。
 佐奈技(さなぎ)の鈴、八坂の鈴ほか、神事に際し使用される実物や御神刀も拝見できたので、ここは是非とも訪れてみて欲しい場所ですね。

 そしてやはり二拝二拍一拝の参拝の後、歩いて前宮を目指す事に。
「多分、この道をまっすぐ行ったら良い筈です」
「で、ここから守矢史料館に行くの?」
「そうですね。道判らないかもだから、どこかのお店で聞けば良いんじゃないですか?」
「ん、了解」


 で、出発したのは良いのですが。


 ずっと続く、家と道と林道。

「えー……。聞く店あるの?(笑)」
「ええっと……。あ、あそこのお店で聞きましょう」
 目に付いたのは、開いてるのかぱっと見では判らない雑貨屋さん。

「すみませーん」
「はーい。……はいはい、いらっしゃいませ」
「あの、守矢史料館に行きたいんですけど、どの辺りでしょうか?」
「あそこなら、もう10メートルも進んだら看板出てますから。そこから行けますよー」
「あ、そうですか。ありがとうございますー」
 お礼に、お店のお菓子を一個買って外へ。
「看板、看板ねぇ……」
「どの辺りでしょうね」
「さぁ……あ。」
 ふと目に止まった看板。
『神長官守矢史料館→』

 …………。

「ちっさいわ!」
「見落としそうな看板ですねw」
 そして、車道をそれて脇道へ。脇道へ……。
「これ、本当にあるのかな」
「多分」
 そして再度見つける看板。
『神長官守矢史料館←』


 左、左ねぇ……。

 路地から矢印の指す方を覗く。

「……行き止まりに見えるのは気のせい?」
「いえ、自分もそう見えますが」
 とりあえず進むと、行き止まりの右手側に獣道のような細道が。
 そしてそこからこちらに会釈をする見知らぬ人。
「え、こっち?」
「民家に突入するんじゃ……」

 心配になりながらも向かった先に、やっと見えました。
『神長官守矢史料館』



 内部は、御社具神様への儀式や、大祝の執り行う神事等に関する資料が置かれてありました。
 ここの館長……だと思うんだけど、とりあえず管理してる人から、御社宮司(みしゃぐじ)様を祀る祠と、洩矢社の場所をお聞きしました。

 そして御社宮司様(御左口神様)の祠へ。
 ……と言っても、資料館から奥に1メートルも行かない場所でしたが(苦笑)
 この地方、神社や祠の周辺には、絶対御柱が配置されています。
 向かって右手手前から、時計回りに4本。
 この御社宮司様の祠にも、御柱が配置されていました。

 そして、入ってきた場所とは違う道へ行ってみることに。
 門のようなものをくぐって振り返ってみると、大きな表札が。

【神長官守矢史料館】


 ……。

 さっきの入り口、裏口やったんやん(爆)



 さ。気を取り直して前宮へゴー!w

 ここから前宮までは、少し距離があるそうなのです。長さにして、600メートルくらい?
 本宮から守矢史料館までと同じくらいですね。
 道沿いにゆっくり進んでいくと、コンビニを一つ越えて見てきた看板。
【諏訪大社 前宮】


 思ったよりも早かったですね。

 前宮の鳥居をくぐり、もう恒例になってきた痛絵馬を見学してから参道へ。

 社務所から前宮までは、約100メートルの上り坂となっています。
 緩やかな山道に沿って登っていくと、右手に喫茶店。
 そこを越えた辺りに、森に囲まれたお社が。

  

 厳かささえ感じられる佇まいと、静謐な清流の流れ。
 私は霊感の類は皆無ですが、霊的な何かを感じるような、ある種圧倒される風景でした。

 二拝二拍一拝の参拝を済ませた後、諏訪湖への源流の一、水眼(すいが)を見学。
 地味にムービーで流れる様を録画してきましたが、今回はお蔵入りです。



 このお社では、御柱が四柱とも見学できたので、順番に巡らせてもらいました。

         



 下山する前に、喫茶店で一休み。
 美味しい珈琲、ごちそうさまでした。
 中に置かれてたものに驚愕したりしましたが、そこは割愛します
 話好きな店長さんと、お茶を片手に1〜2時間喋ってゆっくりさせていただきました。



 あのお店は、あのままゆったりとした時間に居て欲しいと思える良いお店でした。
 願わくは、ヲタクの集まる場所になりません様に……。


 同じ時間帯にお店に居たお客さんとも話しながら、店長さんも含めて茅野駅への歩く道を模索することに。
 本当に、猫(仮)の持ってきた地図GJ。テーブルに広げて行程を話し合いました。

 で、地図を纏めてお店を出て、店長さんと一緒に写真をパチリと。


 さあ、駅まで歩くぞー!

 距離としては結構あったかも知れませんが、地図と道を見比べながら、喋りつつ歩いたので楽しかったです。
 道中、出発前に決めていた目印も適度に見つかりましたし、歩いている途中で他の神社を発見してお参りしてきたりも出来ましたしね。
 途中、道と言うより路地を突っ切ったりしながら、茅野駅に到着。

 うーん、喫茶店で同席していた、千葉から来ているって言ってた人は辿り着けたのだろうか……。
 連絡先聞いておけば良かった(o_ _)o


 茅野駅周辺は軽くスルーし、丁度10分後に来る電車に乗り込む。
 上諏訪に到着して、旅館に戻った時点で既に晩御飯直前でした。
 我ながら、本当に歩き回ってるなぁ……(笑)



 そして晩御飯!

 今晩は地鶏の軍鶏! しゃも、です。
 普通の鶏肉より、更にあっさりした鶏肉で、シンプルな鍋にとても良く馴染みました。
 締めの雑炊も美味しく戴きました。
 うにゅ、ごちそうさまでしたー。

 晩御飯を食べ終え、今晩は内湯へ。
 この油屋旅館さん、7階に露天風呂、1階に内湯、そして各部屋に通常のお風呂が付いているという、かなりゴージャスな造りの旅館でした。
 お陰で、2日間の滞在中で内と外それぞれの風景を楽しめましたしね。
 ありがたいことです。

 お風呂からあがり、腹ごなしがてら散歩へ。
 真夜中の諏訪湖周辺を、アイス片手に散策して、お酒を買って旅館へ。

 何枚か夜景も撮影したのですが、腕が悪く全部ボツに(o_ _)o

 今回は、昨晩の経験を踏まえて小さな梅酒一本だけにしておくことに。

 とは言え。そのお酒が地酒の日本酒で梅を抽出したタイプの梅酒で。
 少量ながらもまろやかで、非常に美味なお酒でした。

 地酒、最高!




<22日>

 あっと言う間に三日目。今日は洩矢神社を目指して岡谷駅に向かうことに。
 朝ご飯を済まして荷物をまとめ、一階ロビーでお土産を購入。

 見送ってくれる仲居さんにお礼をしながら、心の中で再度お辞儀を。
 2日間、ありがとうございました!


 電車の時間と相談しながら、電車移動。
 幸いな事に、5分と待たずに電車に乗れました。

 そして、岡谷駅に着。


 ……あー。
 あれですね、ここは観光客が来る場所じゃないんですね。
 駅前のデパートは2階が閉鎖されてましたし、1階催し物会場の様な場所で行われているのは、
【インターネットに触れてみよう。無料体験中】

 ……いや、いやいや。インターネット普及してないの?(汗)
 よもや、まだ日本で普及してない地域があるとは……。
 個人的には、予想を上回る展開でした。

 駅前のコインロッカーには相方の荷物しか入らなかったので、自分の荷物は引きずっていくことに。

 駅から、頼りになるのは相方の地図のみ。

 図面の都合上、天竜川の流れ沿いに進むわけにも行かなくなり、脇道へ。

 完全に民家と工場しかない土地を進み、不安になりながら進むことしばらくして。

「あ。あそこじゃないですか?」
「あー。かも」
 漸く、洩矢神社を発見。




 民家が続く中、見えてくる木々と鳥居。
 前まで辿り着いたときの感情は、上社本宮に感じたのと同じ形容しがたい何かを感じました。

 鳥居をくぐり、神社の由来が書かれた看板へ。
 そのまま、本殿を目指して直進。
「……洩矢神社ゴルフコース……」
 神社の敷地内にパッドゴルフコースを作るなよ(苦笑)

 気を取り直して、二拝二拍一拝。
 さて、御柱を拝見……と、その時。
「……あれ? ここ御柱無いんじゃない?」
「確かに、真っ直ぐで枝が切り落とされた柱、って見当たらないですね」
 境内にある小さな社には、ちゃんと四本の御柱が立てられているのに、肝心要の洩矢神社自体の御柱が見当たらない。
 周囲を見回すも、目に付くのは森林(とゴルフコース)のみ。
 しばらく境内を歩いていると……。
「あ、もしかしてこれじゃないですか?」
「え……あー本当だ」

 境内の隅っこに切り揃えられた材木があったのですが、そこに立て札が。
『第二之柱』

 どうやら、来年の御柱祭に先だって、切り倒されてしまっていたみたいですね。
「と言うことは、この辺りに……あった」
 地面に、柱を切り倒した跡のような場所を発見。
「場所を鑑みるに、ここが一之柱だったんだね」
「そうですね。ここから、時計回りに四本……ですね」
 うーん、ちょっと残念。
 とは言え、切り倒された御柱を目にする機会も少ないでしょうし、これはこれでレアイベント遭遇、って感じではありました。


 さて!次は天竜川を挟んで対岸にある神社、藤島神社へ。
 この神社、御存知の方は多いかもですが、とある意味で有名な神社です。

 土着神である御射宮司様と中央神であるタケミナカタが、諏訪の地の覇権を巡って戦った神話は、御存知だと思います。
 その土着神の象徴が、上記の洩矢神社で、
 中央神の建御名方神が扱った藤の蔓。その藤の蔓が根付いた場所が藤島神社だそうです。

 かなり歴史のある、諏訪に大きく関わる神社。
 さぞ、大きな神社なのでしょうね。


 ですが。

 社寺案内にも手持ちの地図にもGoogle地図にも載ってない(笑)

「多分、あの工場の向こう側だと思うんですけど……」
 洩矢神社近くにある陸橋。その上から指さす先に見えるは、工場のみ。

「……行ってみるか」
「らじゃ」
 地図を片手に、道を歩く。
「この道……こっち?」
「いや……こっち、じゃない?」
「でもどう考えても民家っぽいですよね」
「とりあえず進んでみよう。違ったら戻れば良いし」
 そんな会話を交わしつつ、天竜川に架かる鉄橋へ着。

 目標にしていた工場をぐるっと回り、車道沿いに少し進むと、
「あれ……じゃない?」
「え? あー……」

 これまで巡ってきた神社の大きさ・規模からすると、目的地にするにはあまりにも小さな神社でした。

「でも、藤の蔓があるから間違いないですよ」
「なるほど……」

 と言う事で、御神木をパチリ。


 ここでも参拝し、あとは帰るのみ。

 歩きながら聞いたのですが、昔はもっと天竜川間近にあったそうです。
 ところが、高速道路の設置と諸々の都合により移転を余儀なくされ、あの場所に移るしかなかったのだとか。

 人間の行動理由って、便利さが第一ですからねぇ……。


 駅までの道すがら、見つけた神社に挨拶をしながら進んで岡谷駅着。
 電車を見ると、次まで10分ちょっと。

 ちょうど良いからと、すぐに入ってホームへ。
「塩尻着いたら、何か食べる方向で」
「あい」

 ところが、駅弁として鰻弁当が。

「……どうします?」
「今回の旅で学んだこと。食べれるときに食べておく!」
「りょうかいw」
 と言うことで、駅弁を買って塩尻駅のホームで食べる事に。


 さあ、塩尻着!
 ホームで駅弁を食べ、ゴミ箱へ。


 ……ん?


「…………いやいやいや」
「アバウトなw」

 駅を降りて、次の電車を探してみると……。
「大阪駅行きワイドビューしなのは、次は1時間後だね」
「時間あるならワイナリー行きたいんですけど……」
「片道20分て書いてあるよ? 仕方ない、駅の近場だけ廻って待機しましょうか」
「了解っす」
 駅を降りて、見回す。
「……交番のみ、とw」
「とりあえずあそこに、商店街っぽい所ありますよ。行ってみます?」
「んだねぇ……」
 歩いて行って見るも、どうも食事処が在る雰囲気ではない。
 結局、店舗のお店やさんでお酒とお土産を入手して駅に帰ってくることに。

 電車が来るまで、あと30分ほど。
 モンハンしようにも地味に時間無いので、ホームでれっつ雑談。
 電車が来たので、そのまま乗り込みました。
 さすがに始発ではないので座れず、空いてる席に猫(仮)を座らせて自分は立ってました。

 いやー。立つと辛いですねぇ。
 途中まで一人でモンハンやってたのですが力尽き、ウツラウツラ。
 とうとう名古屋の一つ前で耐えきれずに、少し離れた席に座りに行きました。
 名古屋過ぎた辺りで2人席が空いたので、改めて二人揃って就寝。


 そして、大阪駅に着、です。

 名実共に、歩き尽くした旅行でした。
 諏訪地方の方々の暖かさ・親切さが嬉しかったですね。

 本当に色々ありましたが、喉元過ぎれば何とやら。
 次回再度諏訪に行く時は、もっときちんと計画を立ててから行きたいものです。






 以上、長くなった諏訪観光日記でした。



 

 ☆あとがき、と言うか☆

 今回、結局280枚前後の写真を撮って来ました。
 我ながら撮り過ぎ、とは思いますが、これでもまだまだお見せできない写真、ましてや撮れなかった風景がいっぱい在ります。

 どんな動機でも構いません。
 興味がある人は、是非一度は諏訪巡りをしてみませんか?



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