ファンタスティックフォーチュン2

発売元:株式会社ジェネックス/ハード:PS2/ジャンル:女性向ファンタジー恋愛シミュレーション
お勧め度:うーん………5〜8、かな?


<王道を行く恋愛シミュレーション>
 ファンタスティックフォーチュン2(以下、フォーチュン2)です。
 シミュレーションの王道を突き進むキャラクター達と、ファンタジー世界で繰り広げられる物語。
 良くある作品の形ではありますが、少し思う所がありレビューしてみようと思います。



<物語の粗筋>
 世界は中世ファンタジーのような時代。海に浮かぶ島々、その名を『アロランディア』と言います。
 この島は、『星読み』と呼ばれる神の代弁者によって統治される、争いのない平和な国です。
 人々は『星読み』のご神託を支えに、平和な生活を送りつづけていました。
 しかし、一歩アロランディアを出ると、そこでは大国による戦争が繰り返されている戦乱の世界でもあります。

 そんな中、『星読み』がとあるお告げを聞きます。
 それは、要約するとこのような物でした。

『もうすぐ、手に星を持つ少女が現れる。その者こそが、我等アロランディアの民が真に仕えるべき神の化身なのである』

 アロランディアの本島では、総出を上げて『星の娘』捜しが始まります。

 それから暫くして、『星の娘』となるべき少女が現れました。
 しかも、それは大方の予想を裏切り、3人も。

 その三者とも『星の娘』であるかもしれないと判断した『星読み』は、彼女らに七ヶ月の間この島で暮らし、真の星の娘たりえる証を見せる事となりました。
 彼女らにはそれぞれの引き取り先に住まい、様々な人物に教鞭を振るってもらい、『星の娘』としてふさわしい人物となる事が課せられたのです。

 こうして、三人の少女の生活が始まります。三者とも、出身・内に秘めしものは違えど目指すものは一つ。

 果たして、彼女等三人の『星の娘候補』の内の、誰が『真の星の娘』であるのでしょうか。


 それは、ただ一人、神のみぞ知る事であります。



<主人公は3人>
 上の物語でも触れましたが、主人公は『星の娘候補』の3人です。
 選ばなかった二人は物語の中では主人公の良きライバルとして、親友として、無くてはならない存在となります。
 それぞれに付いて簡単に触れると、この様になります。

01.マリン=スチュワート(15才)
 アロランディアの外れにある小さな島出身の、平凡な村娘。得意な事は料理と洗濯、それ以外はまるでダメな少女。ただ、現実とも幻想とも付かぬ奇妙な夢を垣間見ることが出来る。
 『星読み』が住む、『神殿』代表となる星の娘候補。
 追伸。典型的な『ドジっ娘』

02.アクア(13才くらい)
 とある日、海に浮かんでいる所を助けられた、記憶喪失の少女。以前の記憶は洗いざらい忘れているものの、この世界ではまだ未知の物として扱われている『魔法』に強い潜在能力を垣間見せる。
 『神殿』を支える柱が一つ、『魔法院』代表の星の娘候補。
 追伸。かなりの毒舌家にして、謎多き少女。

03.日野平葵(17才)
 遠い異国の世界『日本』から、ひょんな事からアロランディアに飛ばされた少女。魔物討伐を生業とする家庭の出だけあり、刀に秀で、幾ばくかの魔法的素質も持つ。
 『神殿』を支える柱が一つ、『騎士院』代表の星の娘候補。
 追伸。かなり男勝りな巫女さんです。



<恋愛対象は8人…たす、ライバル二人w>
 上にも触れた様に、フォーチュン2ではライバルも主人公と同じ様に生活を続けています。
 そうすると、当然の事ながら彼女達の間でのイベントも起こり得る訳ですね。
 それでは、男性陣8人の紹介です。
 フルネーム、解る範囲で書き加えました。

1.プルート=アルタス=アロランディア(14)
 先代の星読みから受け継いだ、現在の『星読み』。まだ少年ながらも、その毅然とした態度は正しく『神の代弁者』たりえる姿として人々の支えとなる。
 神殿の中から一歩も出たことが無く(お忍びで無断外出は多々あり)、深く付き合うと普通の少年であることが窺えよう。

2.ソロイ(約35)
 『銀円』の階位を持つ、プルート直属の騎士。その厳しい態度は威圧感に満ち、初めて顔を合わせた葵にデカブツ呼ばわりされるほどの体躯を持つ。
 騎士ながら魔法にも深い造詣を持ち、実際に使用できる数少ない人物。星読みの安全が何よりも優先事項な、頭が硬い人(言いたい放題言ってるなぁ・苦笑)

3.シリウス=ウォーレン=ダリス(25)
 アロランディアに大使として訪れた、大国『ダリス』の第七王子。常に飄々とした態度を崩さず、どうも底の見えない人物。現在、来賓扱いで神殿で寝泊りしている。
 何事においても常人を上回る腕を持つが、それよりも誰彼構わず女性を追いかける姿の方がインパクトが強い。

4.アーク=ハリントン(18)
 神殿を支える『騎士院』にて、『紫紺』の地位(けっこう偉い)を最年少で獲得した人物。魔法に関する知識も豊富で、生まれ持って恵まれた天才的才能でどんな事柄でもこなして見せる。
 相当な自信家であり常に不遜な態度を示すのだが、それはかなりの実力に裏打ちされたものである。

5.リュート=ウィルソン(18)
 『騎士院』にて、『新緑』の地位(多分、下から数えた方が早い)に就く少年。アークとは幼馴染みで、騎士院への入隊日も同じ。
 影に隠れた努力家で、親友の不備を補うかのように社交的な性格をしている。

6.ヨハン=ハーシェル(27)
 最近設立された『魔法院』にて、魔法の研究を行っている人物。その優しい人柄から、様々な人から『先生』の愛称で呼ばれている。
 まだ世界に芽生えたばかりの『魔法』と言う存在を住民に広く理解してもらう事にその身を捧げる研究者でもある。

7.ユニシス=ハーシェル(14)
 その昔、師匠であるヨハンに拾われた孤児。師匠であるヨハンを心底尊敬しており、ヨハンの行動を邪魔する存在全てが敵であるかのように振る舞う。
 家事全般と魔法に長け、ものぐさなヨハンを支え、彼が実験に集中できるように、それだけを物事の中心としている。

8.ブルー(仮称)
 以前、マリンが出会った謎の青年。
 海の底にて暮らしている『らしい』事以外の詳細は不明だが、彼女に『星の娘』の目印である『星』を贈った存在。まだまだ謎だらけである。



<システム面・設定面より>
 フォーチュン2は、1週間ごとに区切られた日々を使って自らの能力を伸ばし、規定の能力値を超えればイベントが見られる形式を取っています。
 各キャラクターには『愛情度』と『友情度』が設定されており、この増減によってキャラクターとの親密度を測る指標としています。
 基本的には目指す人物に教えを請いながら、休日はその人物の居そうな所に足を運ぶ事でイベントを見ていきます。
 そのイベントは他のキャラクターと複雑に絡み合い、大きな流れを作り出しています。
 まあ、各キャラクターによるシナリオの流れを大別するとこのような感じですね。

A.メインシナリオ
 各主人公に設けられた、『真のエンデンング』へのシナリオ。必要な能力値が他シナリオより多く、このシナリオを進める為にはより多くの修行を必要とする。

B.神殿シナリオ
 神殿に住まう、プルート、ソロイ、シリウスを中心としたシナリオ。必要能力値が、とある事情から一番難しいと思われるシナリオでもある。

C.魔法院シナリオ
 ヨハン、ユニシス、アクアを中心としたシナリオ。クリア条件となるイベントに日数制限が設けられているために、初プレイ時には最後まで行かないであろうシナリオ。ある程度ゲームに慣れてから目指すべきか。

D.騎士院シナリオ
 アーク、リュートの幼馴染みコンビを中心としたシナリオ。クリア条件である個別イベントの多くが騎士院のみで起こる上に期間制限があるイベントが存在しない為、一番クリアしやすいと思われる。



<毎回恒例(?)、残念に思った所>
 まあ、元から色々なゲームを、これを書きたくてレビューしているわけですからねぇ〜(苦笑)

01.システム面の不備が目立つ。
 まず最初に、これが上がると思います。育成シミュレーションゲームと言えば、何度も繰り返し様々なシナリオを読む事になりますよね?なのに、既読スキップどころか、そもそも文章スキップ機能が無い。お陰で、内容を覚えているイベントでは決定ボタンの連打と言う荒業でしかスキップできません
 次に、パッドリセットが無い。1週間過ぎるまでセーブが出来ないのは育成ゲームとしては良く在る事ですが、パッドリセットが無い為に『この週、修行の成功率が低いなぁ…』と思った時には1週間経過するまでひたすら待たないと行けません。
 これで終末とかに長いイベントに入られたものなら、リセットする気も失せると言うものです
 また、オートモードも無いので、ページ送りに常に決定ボタンを押さないといけない事も心残りですね。

02.声優さんに色々と助けられているテキスト部分。
 いや、結構細かい誤字が目立つんですよね。でも、それを声優さんが綺麗にカバーしてくれているのでそれほど違和感はありませんでしたね。
 案外、前回レビューしたゲームのお陰かも知れませんね。誤字がここまで気にならなかったのは(苦笑)

03.あのBGMは、ちょっと…。
 一部のBGMに、『フリーズしたんとちゃうんか!?』と思わせるほど、ひたすら一つのおとが伸ばされて演奏される部分があるんです。あれ初聴きした時は、マジでリセットしかけましたよ(汗)
 初期PS2破壊経験所持者(コラ)としては、そう言う引き伸ばし音は心労がかさみます(苦笑)

04.切実な悩み
 どれだけそのキャラに対する好感度を上げていようと、そのキャラのクリアに関係した他のキャラのイベントを一つでも見逃した時点でアウトです。それが上記のイベントの流れの意味するところですが…この縛りが中々に厳しい。
 これって、裏を言えば『好感度高くなくても、シナリオさえ起こせばキャラエンドに行ける』んですよね。




<総評!!>
 はい、総評です。
 厳しく言って、作り込みの甘さが見られます。
 上でも触れていますが、『友情度』や『愛情度』が、大半において意味を為していません。
 システムにおいても不備が見られ、操作性を著しく低下させています。

 が、

 それを踏まえた上で、それを承知した上で。
 尚且つプレイヤーを引き込む裏設定は中々のものです。
 操作性が悪い事に立腹されない方で、女性向恋愛ゲームに興味のある方は是非どうぞ。






 ……まあ、多分一番最初にプレイしたらバッドエンド行くでしょうね。
 しかし、バッドエンドであそこまで笑ったのは久しぶりです(inマリン=スチュワート)し、損ばかりではありませんけどね。
 プレイされる方は、公式サイトに掲載されているフローチャートを参照してみて下さい。多分これ見ないと、少なくともマリンの神殿シナリオはクリアできませんから。




 ついでに。私の考えるクリア方法を提案します。
 えっと、簡易に考えるために落とす(コラ)キャラをAとします。
☆キャラAのフローチャートを隅々まで見る。
  ↓
☆そのフローチャート内で『B必須』などと書かれていれば、攻略する気が無くてもそのBと言うキャラのフローチャートも見る。
  ↓
☆次に、そのフローチャート内で最終的に必要な能力値を書き出す。これはキャラによって必要な数値が固定なので理解しやすいであろう。
  ↓
☆先ず最初は、出来るだけイベントを起こさないで能力値アップに励む。
  ↓
☆最終的に必要な能力値にある程度達したら、1週間休日にしてイベントに挑む。
  注意!『Aを教師にする』と言う条件がある場合は、起こるイベントの日数を計算して(要経験)、教師にAを選ぶ。

 これで、フローチャートで見るよりも簡単に、そのキャラの最終イベントに到着できるでしょう。

 って、具体的な例を出したほうが解りやすいかな?
 まあ、とりあえず掲載しておきますね。
 その前に簡単な説明を。
 必要な能力値:そのイベントを起こすのに必要とされる能力値。
 ○○へ:休日設定にて、その場所に向かうと言う意味。
 オート発生:イベントの条件を満たしてさえいれば、自動的に起こるイベント。休日でも平日でも起こる。

<自己流フローチャート攻略法・マリン×ユニシスの場合>

クリア必須のイベント 1.ユニシス(必要な能力値:教養・気品・魔力)
魔法院へ(ヨハン共通)⇒魔法院へ(ヨハン共通)⇒魔法院へ(15)⇒広場へ(20)⇒広場へ(25)⇒魔法院へ(30)⇒オート発生⇒オート発生(魔力38・日にち制限:12/9まで)
2.ヨハン(教養・魔力)
魔法院へ(ユニシス共通)⇒魔法院へ(ユニシス共通)⇒魔法院へ(15)⇒オート発生(20)⇒ヨハンを教師に(25)⇒オート発生⇒オート発生(30)⇒魔法院へ(35)
3.シリウス(教養・気品・魅力)
外出(10)⇒オート発生⇒シリウス教師に⇒オート発生(20)
必要な全能力値 教養:35
気品:30
魔力:38
魅力:20
日にち制限 12月9日まで
対策 1.シリウスに出会う前の魅力上げは、プルートで補う(微量上がる)
2.一番必要となる魔力は、他能力の下がりが低いヨハンかアクアが最適。
3.アクアのイベントも混ざるので、想定以上に日数がかかる(とはいえ、実質、10月半ばで達成可能)
4.ヨハンを教師にして発生させる直前まで進めて別の場所にセーブしておくと、次にそこから別の誰かのイベントを発生させることが出来る。
注意 ここまで進めても、最終イベントまではまだまだハードルは高いです。
先ずは日にち制限まで色々と勉強に励み(上昇させる能力値は、上記の物のみでもOK)、それから後のイベントに付いては新年を迎えないと発生しないかもしれません。
そして、行き詰まったら波止場に向かいましょう。













突然ですがクイズです。

管理人である私が、

1.一番最初に選んだ主人公
2.一番最初に好きになったキャラクター
3.男性キャラの中で1番好きになったキャラクター


は、それぞれどれでしょうか。

当たっても何も出せませんが、我こそはと思う方はどうぞ。

もしも全問正解の方がいれば、私としても何か考えますので(苦笑)

メールはこちらまで…。


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