月箱

発売元:TYPE-MOON/ハード:PC/ジャンル:デジタルノベルADV
お勧め度:7(誤字が気にならない人⇒8 18禁指定が許せない人⇒6)





 えー、今回は月姫たすアペンドディスクの廉価版、月箱の紹介です。
 始めに触れておきますが、この作品は18禁指定のPCゲームです
 よって、18才未満の方は年齢になるまでご遠慮下さい。
 そしてそう言うタイプが嫌いな方には、ちょっとキツい表現があるかと思います。
 ……まあ、私が知識として知っている18禁指定ゲームとしては、軽い方に分類されますけどね。まだ。



<月姫>
 はい、と言う事で月姫です。
 大まかな話の流れは、最近良くある『リアル世界から一歩踏み外した物語』となるでしょうね。
 ただ、シナリオの面から行くとその特異性が垣間見れます。

 まず、主人公からして普通のゲームとは違います。
 その設定は、明らかにヒロインの大半よりも弱いですからね。普通に見た時に。
 ただ、彼──遠野志貴──の持つとある能力が原因で、今回の騒動に巻き込まれていくわけですが……その能力が、簡単に言うと『モノの死を見る目』です。
 とまあ、ふつうの作品とはここからして一歩違うわけですね。

 そして、デジタルノベルADVのご多分に漏れず、登場するキャラクターたちは個性の塊なのですね。
 と言うか、メインヒロインが吸血鬼という設定のゲームはあまり無い…いや、今ではそうとも言い切れませんか。
 後から、それぞれのキャラに付いて一言二言コメントを記載していきます。

 さて、そのシステム面から見た場合ですが。
 いわゆるデジタルノベルとしての最低限のシステムは搭載されていますね。
 既読文章スキップ、回想、セーブ&ロード、と言った感じで。
 ただ、既読スキップが1シーン丸ごと飛ばす形式なので、その場面がどんなものだったのか思い出そうとしても難しい場合があることが気になった場所でしょうかね。



<月姫PLUS+DISC>
 いわゆるおまけディスクです。
 各キャラの座談会、あのキャラの念願の一人舞台、総勢十数人のイラストレーターによる壁紙集などなど、色々とおまけ要素満載です。

 また、ここで初登場となるキャラも居ることもあって、是非とも月姫の後にはこのディスクを体験しておいてほしい所ですね。



<歌月十夜>
 『かげつとうや』と読みます。
 私のように『一発変換できないから』と言って『うたつきじゅうよる』なんて入力してたら失礼です。ゴメンナサイ。

 さて、設定で行くと月姫終了から約1年。遠野志貴はとある理由からまたもとんでもない騒動に巻き込まれます。
 毎日繰り返される日常、何故か思い出せない昨日の事。
 不思議な毎日の連続が示す意味は何なのか…。
 そしてその背後に見えるその姿は……。

 と言った感じのシリアスなメインストーリーを主軸として繰り広げられる、ギャグ満載のデジタルノベルです。
 本編(月姫)がシリアス中心だった事を覆す様に、随所に笑いが散りばめられています。
 そのギャグの大半が月姫をクリアしていないとわからないネタばかりなので、まずはこのディスクに着手する前に本編を完全クリアしておいてください(苦笑)

 また、この歌月十夜にはおまけSSS十篇、ゲストイラスト十数点、投稿CG数十点が収められています。
 これは歌月十夜の中でとある条件をクリアすると閲覧する事が出来るおまけのようなものです。
 おまけSSS(十夜)の内三点が投稿作品、残り七点がスタッフによる本編とクロスオーバーするお話となっています。
 中にはこの十夜を見ないと解らない謎もあるほどで、中々に読み応えがありましたね。
 CGに付いては、人それぞれ賛否両論かと思いますから敢えて触れない事にいたします。

 また、歌月十夜では本編プレイ中に思っていた『1シーン丸ごと飛ばすスキップ』に『各シーンに題名をつける』事によって煩わしさを解消しています。
 そのシーンタイトルの一つ一つに製作者の遊び心が込められていて、そのタイトルを見ただけでそのシーンを思い出すことが出来る程のものですからね。
 これで、既読と既読の間に挟まれた未読におびえなくても大丈夫です。



<全編を通しての不満点>
 これは『仕方ない事』で済ませられる数を超えています。誤字
 これでも初期バージョンから大分修正を加えられたというお話ですが、それでもまだまだ誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字誤字…………………です。なにも、誤字の多さを売りにしなくても…ってか、それはセールスポイントにはなり得ないってば。

 控え目に言って。Ever17の誤字率を1と称するならば、悠久1が5、月箱が10、そんな感じです。
 これは、チェックする事で除ける事柄である事を考慮に入れると大きなマイナスとなってしまう事は仕方ないでしょうね。



<各キャラクター・勝手に紹介>
 さて、最後になりましたがメイン登場人物にスポットを当てて簡単な説明を加えていきましょうか。

01.遠野志貴
 今作品の主人公。『モノの死が見える』という『直死の魔眼』の持ち主。
 その眼は小さい頃の大事故に巻き込まれて奇跡の生還を果たした時から彼と共にある。眼鏡は伊達眼鏡。

02.アルクェイド・ブリュンスタット
 今作品のメインヒロインの一人。
 数百年を生きてきた『真祖』と呼ばれる吸血一族の姫。
 自分の感情に素直で、常に明るい(言い換えると『我が侭で能天気』)

03.シエル先輩
 遠野志貴の学校の先輩にあたる、高校三年生。
 マジメで明るいが、その早とちりから来る暴走は中々に厄介。
 高校で唯一の茶道部員で、放課後や昼食時は大抵が茶道部室にいる。

04.遠野秋葉
 遠野志貴の妹で、物語が始まる直前まで、志貴とは別々の家で暮らしていた。
 大財閥『遠野家』の令嬢と言う事もあって、その態度は近寄りがたい何かを感じさせる。
 隣りの県にある、某お嬢様学校に在籍中。

05.翡翠
 遠野家に仕える家政婦の一人。現在は遠野志貴付きのお手伝いさん。
 屋内の掃除全般を受け持ち、仕事に関してもプライベートに関しても生真面目。
 その表情を見分けるには、相当の時間が必要となるかと思われる。

06.琥珀
 遠野家に仕える家政婦の一人。こちらは秋葉の付き人である。彼女と翡翠は双子の姉妹である。
 料理と庭の掃除が日課で、特に料理の腕前は相当なものらしい。
 妹の分を補うかのように明るく、社交的。

07.乾有彦
 遠野志貴の悪友兼マブダチ兼親友。幼い頃から普通とはどこかズレていた遠野志貴を支えてきた。
 外見はとてもマジメなキャラに見えないが、その本質はいたって真っ直ぐな人。
 本編では、専用立ち絵が数枚ある唯一の男性w

08.瀬尾晶
 月姫PLUS+DISCから登場の中学三年生。秋葉の学校の後輩に当たる。
 素直な性格で、女性男性共に人気が高いとか。元気妹属性か(違)
 外見よりも声で人に惚れるタイプらしい。



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