DARK CHRONICLE

発売元:SCE/ハード:PS2/ジャンル:RPG/お勧め度:9

<その一撃が生死を分かつ>
 実に絶妙なゲームバランスの上に乗せられた、本格的ジオラマ作成RPG、第2段の登場です。
 発売日が某運命2と重なった事もあって、他の人の認知度が今1つなのが悲しい今日この頃。

<シナリオ・世界観は全くの別物>
 この作品の前に、『DARK CLOUD』(以降、クラウド)というゲームが存在しますが、その基本システムを周到しつつ、全く新しいシナリオ・世界観で繰り広げられる中世のファンタジー。
 ほのぼのとした外見に似合わず、その難易度は結構高いです。今から始めようと思っている方は、腰を据えてゆっくりプレイする事をお勧めします。

<戦闘に参加するのは基本的に2人>
 本作品は、ユリスという機械作成が好きな少年100年後の世界から来た少女モニカを主軸として話が展開されていきます。
 プレイヤーはこの2人を操って、とある存在によって滅ぼされようとするこの世界を救う事が大きな目的となります。

<黙示録なシステムその1・戦闘>
 本作品の戦闘は、リアルタイムで画面上を移動している敵を攻撃する、シュミレーションRPGテイストな雰囲気を持っています。
 基本は某大作『不思議のダンジョン』のように一対一の状態に敵をおびき出して攻撃する事が必要とされます。と言うか、それしないと序盤は勝てないかと。
 では、戦闘中に出来る事を少し触れてみましょう。

1.ロックオン
  まずはともあれロックオン。本作品は攻撃を自動的に敵の方に発動してくれる様にある程度の補正が加えられているのでロックオンなしでも戦えますが、やはりロックオンした方が戦いやすいです。
2.近接攻撃
  ユリスは右手の工具で、モニカは剣で攻撃します。複数攻撃可能で、主力武器(メインウェポン)とも呼びます。…呼ばない?
  詳しくは、後から語ります。
3.遠距離武器
  ユリスは拳銃、モニカは魔法。基本的に単発攻撃で、多少の予備動作が必要な事から個人的にはサブウェポンと呼んでいます。
  こちらも、最後にまとめておきました。
4.バク転
  とっさに出せるかどうかで、生死を分かつ行動。入力自体は、ロックオン中に敵と反対側にレバーを入れながら攻撃ボタン、それだけです。序盤から中盤、特にお世話になる行動ではないかと思います。
5.ガード
  R1ボタンでガード。ある程度以下の攻撃を完全にガードします。ただ、その攻撃が強過ぎた場合は防御の上から削られますが。中盤までならば、一部を覗いて殆どの攻撃を完全ガード出来るでしょう。
6.ライドポッド
  ユリスが操る、ロボットですね。
  攻撃力・防御力がダントツに強く、ボス戦で役に立つメカです。
  ただ、序盤はエネルギー残量が凄まじく低い為、有効な働きを見せてくれません。まずは、後に述べる発明で新しい燃料タンクを開発しましょう。勝負はそこからです。
7.モンスター変化
  モニカは、とある条件を満たすとモンスターに変身できます。結構可愛いモンスターが多いこの作品、変身できることはとても嬉しいんですよね。
  しかも、同種族のモンスターに話しかければ、会話まで出来てしまいます。
  ただ、各種族にレベルが設定されおり、最初は一律レベル1からのスタートなので育て上げないと戦闘では役に立たないことが悲しいことですね。

 とまあ、本当に色々な事が出来るこの作品。この操作に慣れるかどうかが、まず最初の登竜門となります。
 しかし、前作のときの問題点で1番痛かった部分をきちんと解消してくれている事は嬉しいですね。
 クラウドの時は、『通常の移動スピードが速すぎ、ロックオンしたときの超低速との差が激し過ぎる。なおかつ、ロックオンしないと目の前に敵がいるのにスカる』という欠点がありましたから。本作品では、きちんとバランスも見直されています。

<黙示録なシステムその2・発明>
 ユリスは、色々なものを写真に収める事が出来ます。そして、その写真(=ネタ)3枚をタネにして、新しいアイテム案を作り出す事が出来ます。
 発明で作り上げたアイテム案を実際に形にするには、それに見合った材料が必要になります。
 例えば、こんな風に。

 爆弾を発明する為に必要なネタ:武器屋看板/ツボ/ろうそく
 爆弾を作成する為に必要な材料:炎のクリスタル×1/火薬×5/風のクリスタル×1


 発明でしか入手できないアイテムもあれば、普通に入手した方が早いアイテムもあります。そこの見極めが大切になってくるでしょう。

<黙示録なシステムその3・ジオラマ作り>
 最初の町以外は、全てユリスたちが作っていかないと行けません。
 その際に、ダンジョンを探索して入手した素材を使って、建物や柵やベンチや、果ては木や川までも作っていくのです。
 こうして作った部品を、ジオラマを組み立てる感覚で並べていくことで、1つの町を作り上げていくのです。
 このシステムに関しては、実際にやった方が理解できると思います。はい。

<黙示録なシステムその4・ミニゲーム>
 本作品には、『魚釣り』『スフィーダ』『ぎょレース』の三つのミニゲームが存在します。
 これらは別にクリアしないと行けない訳ではありませんが、勝てばお得なアイテムが貰えたりするので、そのチャンスがあれば積極的に参加してみましょう。

<黙示録な総評>
 えっと。ゲームシステムはクラウドよりも確実に上昇しています。作品としてのまとまり方や細かい設定なども、作り込まれていて引きつけられる要素が多いです。
 ただ…
 多少、ダメージが大き過ぎると思います。特に○○○○○の中。3回喰らったらゲームオーバーて、すごい無茶があると思うんですが…(汗)
 それを除けば、結構良質なゲームだと言えます。

 ゆったりとした物語とシビアな戦闘が混ぜ合わさって作り出されるこの物語。お時間があればプレイしてみて下さい。お勧めできますよ。




<んじゃ、武器の事をちょっと>
 ユリスとモニカの四つの武器(メイン&サブウェポン)は、それぞれ細かい系統分けが行なわれています。
 その系統により、多少攻略方法に影響を受けるので、ここで触れておこうと思います。


ユリスのメインウェポン
工具…四回攻撃。振りが早く、平均的な攻撃力。
ハンマー…三回攻撃。振りが遅く、攻撃力は最強。
ロッド…四回攻撃。振りが早く、威力弱め。多くのものは壊れ易い。


モニカのメインウェポン
短剣…レンジが多少狭く、六回攻撃。威力は普通。
剣…五回攻撃。振りが早く、威力はやや強い。
大剣…四回攻撃。遅いが、レンジ広く威力強い。


ユリスのサブウェポン
ガン…単発発射。単発威力中間、攻撃スピードは早い。
マシンガン…多弾連続発射。単発威力弱、攻撃スピードはやや早い。敵を足止め可能。
グレネードガン…単発、もしくは二発発射。単発威力大、攻撃スピードは遅い。
レーザーガン…帯状発射。威力、攻撃スピード共に不明(使用経験無いため)。


モニカのサブウェポン
基本的に魔法なので、これといった違いが無い模様。
ただ、途中で『イバラのリング』を入れる事で入手経験値が増えますので、お試しあれ。


ついでに。
同じ系統の武器からは、同じ系統に繋がる事が多いようです。
例えば、短剣グラディウス→短剣クリスナーガと言うように。
ただ、強くなるにつれて大きさが増すこともあるようですね。短剣クリスナーガ→短剣サンドソード→剣古代の剣がその例です。
そして、上で触れたイバラの腕輪の作成方法を。
盗賊のリング→イバラのリング
盗賊の腕輪は、『盗むコイン』さえあれば作成可能です。



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